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大勢順応主義 [総論]

今から3年前のこと、ある学会の総会会場に入ろうとした時に、旧知の学会理事から話しかけられた。
その学会の理事会宛に文化財返還問題に関する要望書を提出した時のことである。

「理事会では「イガラシ問題」って言われているよ。」
「はぁ~」

そんなことを思い出した、ある新聞に掲載されていたインタビュー記事の一部である。

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タグ:研究姿勢
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「氷期に生きた北の狩人」 [研究集会]

「氷期に生きた北の狩人 -慶應旧石器時代研究88年の歩み‐」

日時:2016年1月16日(土)13:30~17:00
場所:慶應義塾大学三田キャンパス東館6階

安藤 広道・平澤 悠「慶應旧石器時代研究の黎明」
渡辺 丈彦「阿部祥人先生と東北の旧石器時代研究」
澤浦 亮平「本州最北部尻労安倍洞窟の最新の調査研究成果」
赤澤 威「他流試合のすすめ」

「文学部創設125年記念企画展」と題して図書館の一角で開催されている展示と連動した講演会である。
懐かしい「石たち」がいっぱい並んでいる。記憶に残る風景がスクリーンに映し出される。

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佐藤2016「死者は事物に宿れり」 [論文時評]

佐藤 啓介2016「死者は事物に宿れり -考古学的想像力と現代思想の物質的転回-」『現代思想』第44巻 第1号:232-242.

1. 「考古学的想像力と現代思想」前史
2. アクターなきネットワーク -痕跡と物質と動作の連鎖-
3. ネットワークに宿る死者たち -死者の記憶としての物質世界-

「ポスト現代思想」と題された特集号の「ニュー・リアリズム」「ニュー・マテリアリズム」「非人間的なもの」「フェミニズム」「エステティクス」と題された主題群に続く「考古学」という見出しに収められた論考である。
青土社の『現代思想』に考古学を主題とする論文が登場するのは、本論中でも言及があるように1990年の特集「考古学の新しい流れ」以来だろうか。

「さて、めまぐるしくうつりゆく、現代思想の(こう呼んでよければ)「物質的」転回を考えたとき、同じく物質の学を自認しているはずなのに、その転向にどこか「乗り遅れ」ている学問分野があるように思われる(そこに乗らなければいけないわけでもないのだが)。それが「考古学」である。…
 もともと考古学は「過去人類の物質的遺物を研究する学」(濱田1922,11頁)として誕生したはずだが、それらの議論の多くは、物質的遺物に関する主題以外のところでの発展によるものであり、どこか、自身がもっとも本領を発揮してよいはずの物質概念には触れないままにしているかのような印象を受ける。…
だが、筆者のみるかぎり、これまで積み上げられつづけてきた考古学的な議論のなかには、現代思想の物質的な転回にも匹敵するような、物質、とりわけ「物質的痕跡」に関する数々の興味深い視点が埋もれている。…
本論では、個々の考古学的資料の解釈をとりあげるのではなく、考古学が物質を考える際の特有の捉え方を、いささか強調して取りだしたうえで、それを「考古学的想像力」として規定し、その想像力から眺めた世界の姿がいかなるものかを考えていきたいと思う。」(232-233.)

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2016年(非難と批判の違いについて) [雑]

ある人から、あなたのブログでなされているような非難が今後なされないならば、お付き合いができます、といった趣旨の文章を頂いた。当初は述べられている文意が十分に理解できずに困惑していたのだが、暫く経つうちに、どうやらこの方は「非難」と「批判」の区別がついていないのではと思われてきた。

非難:欠点・過失などを責め、とがめること。非として難ずること。
批判:事物を分析して、その意味・価値を認め、全体の意味との関係を明らかにし、その存在の論理的基礎を明かにすること。(広辞苑)

ヤフー「知恵袋」での回答
非難:「お前が悪い、お前が悪い、絶対悪い」
批判:「君のこの点は良くない。何故ならばこうだからだ」

一般書店でもよく目にする「クリティカル・シンキング」を引き合いに出すまでもなく、批判的思考は私たちの一般的な社会生活で欠かせない精神の在り様で、中でも学問という営みでは必須と言ってもいいのではないか。そして自らへのあるいは自らが属している組織への批判的な言説について須らく「悪口を言われている」といった程度の認識で「非難」として受け取り表現してしまう。
それを建設的な「批判」と、受け取ることができない。

以下は、ウィキペディアより引用。

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タグ:批判精神
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