So-net無料ブログ作成
検索選択
2017年03月| 2017年04月 |- ブログトップ

ジョンソン2017『入門 考古学の理論』 [全方位書評]

マシュー・ジョンソン(中島 庄一訳)2017『入門 考古学の理論』第一企画(Matthew Johnson 2010 ARCHAEOLOGICAL THEORY: An Introduction. 2nd Edition, John Wiley & Sons Ltd.)


序 理論の抱える矛盾
第1章 常識だけでは通用しない
第2章 ニューアーケオロジー
第3章 科学としての考古学
第4章 ミドルレンジ・セオリー、民族考古学と物質研究
第5章 文化とプロセス
第6章 思想とイデオロギー
第7章 ポストプロセス考古学と解釈学的考古学
第8章 考古学、ジェンダー、アイデンティティ
第9章 考古学と文化進化論
第10章 ダーウィンの進化論と考古学
第11章 考古学と歴史学
第12章 考古学、政治及び文化
第13章 結論 理論の未来
用語解説
より深く学びたい人のために


隣接諸科学、例えば文化人類学、地理学、地質学などでは、こうした欧米における一般的な教科書がいくつも翻訳されており、それらを読むことで学部生や初学者が欧米における基礎的な知識を身に付けることができるように配慮されているのだが、「日本考古学」でもようやくそうした環境が整いだしたことを感じさせる一書である。

続きを読む


タグ:翻訳 理論
nice!(2)  コメント(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学問

境<遺跡>問題 [遺跡問題]

富山県朝日町の翡翠や蛇紋岩を用いた石器の製作工程を明らかにした「境遺跡」ではない。
正確には「行政境界を含むあるいは接する<遺跡>問題」となろうか。
第2考古学の主要な部分を占める<遺跡>問題の一分野である。

私の数少ない発掘調査経験の中でも、そうした事柄に接触したことが2度ほどあった。
であるからして、全ての「遺跡」と称されている「包蔵地」における境<遺跡>の占める割合は1割(10%)とまではいかなくても、1分(1%)ぐらいは占めているのではないだろうか?

続きを読む


nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学問

緑川東討論会・その後 -「使用」概念を巡る若干の考察- [総論]

「…緑川東遺跡の敷石住居をどのような眼差しで観るのかということが明示されることが必要である。もちろん、すでに、触れたように、できる限り事実のネットワークの抵抗が少ない眼差しである。
だとすれば、四本の大型石棒が並置され、それは石棒の機能の一つを継続中なのだと考えること、敷石住居の建築部材の一部であると考えること、などなどの「気づき」はどのように仮説化されるのか、あるいは、どのように、最も事実の抵抗のネットワークの抵抗の少ない言明にすることはできるのかを考えなければならない。」(G・Gの考古学な毎日:公開討論会「緑川東遺跡の大形石棒について考える」2017年2月26日

2月25日から3月10日にかけて5回に分けて公開討論会の感想が記されている。
おそらく拙ブログ記事「緑川東遺跡の大形石棒について考える(報告)」【2017-02-24】を読んで頂いたのであろう。
ビンフォードからシャンクス&ティリーまで種々述べられていることでよく理解できない部分もいくつかあるのだが、何より一つの反応を示されたということが大変有意義だと思う。

続きを読む


nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学問

2017年03月|2017年04月 |- ブログトップ